間取りをチェックする時に最も重要なポイント!

間取り診断は間取りのセカンドオピニオン

マイホームの計画で新築の注文住宅を検討する時に1番迷うのが「間取り」です。そしてこの間取りを自分でチェックする時にとても大事なポイントがあります。部屋の広さや使いやすさ、採光や通風のチェックも大事ですが、それ以前にしっかり確認しておく必要がある間取りをチェックする時に最も大事なポイントを紹介します!

  • 間取りのチェックのポイントを知りたい
  • 間取りで失敗や後悔をしたくない
  • 間取りや施工業者さんの比較ポイントを知りたい

という方は参考になると思うので是非活用してくださいね。

目次

間取りチェック時に最も大事なポイント

間取りの内容をチェックする前に絶対に見逃してはいけない超大事なポイントがあります。

それは、間取りをチェックするために必要な資料がそろっているか確認することです。

これが抜けていると、たとえ一級建築士で住宅設計のプロでも間取りの良し悪しを判断することが出来ません。
初めて住まいづくりをする方だったらなおさらです。
一生懸命間取りをチェックしようとしても、そもそも判断材料が提示されていないので、どうにもなりません。

また、これが抜けているということは、提案する側がベストを尽くした間取り提案をしていないということです。
そういった間取り図は

  • とりあえず短時間で用意した手抜きの間取り
  • 設計士が忙しいので営業担当がつくった間取り
  • 設計経験が浅い未熟な設計の間取り

であることが多く、こういった対応をされている場合は

  • 内容が薄くアイデアも魅力もない間取り
  • 意外な抜けや漏れがあるイマイチな間取り
  • 失敗や後悔につながる間取り

になってしまうことがあります。

間取りの提案で資料がそろってるなんて当たり前の事と思われるかもしれませんが、意外とこういった対応をされることはよくあります。

住宅メーカーさんだから大丈夫だろう、施工実績があるから大丈夫だろうとおもっていたら、たまたま繁忙期でモチベーションの低い担当者だったからこういう対応をされて後悔している、という方も少なからずいらっしゃるので、しっかり確認しておきましょう。

間取りをチェックするために絶対必要な資料

間取りをチェックするなら最低限これがないと判断できないという資料はこちらです。

  • 平面図
  • 立面図
  • 配置図と外構図(ラフな計画でOK)
  • おおざっぱな目安の金額

それぞれ、もう少し詳しく解説しますね。

チェックポイント① 平面図

①の平面図は間取りの打ち合わせでは必ず提示されると思いますが、意外と抜けていることが多いのが家具の表記です。
家具が記載されていると、部屋の広さや使いやすさが格段にチェックしやすくなります

逆に家具が記載されていない平面図では一般の方が間取りの良し悪しを判断するのはとっても難しいので、間取りをチェックする時はまず家具が記載されているか確認しましょう。

チェックポイント② 立面図

立面図は建物の外観を示した図面ですが、これが提示されているか確認しましょう。
提示されていない場合はチェックする前に「立面図(もしくは外観が分かるもの)はありませんか?」と業者に確認するのがポイントです。
もし提示してくれないようなら、その業者さんに依頼するのはやめた方がいいといえるくらい重要です。

立面図がないということは、平面的に部屋を組み合わせてみたけど、外観は全く考えてない。。。という状態です。
ぱっとみで間取りは良さそうに見えても、外観はぐちゃぐちゃとか、屋根がうまくかからない、といったバランスを欠いた間取りになっている場合があります。

また、立面図がないと外観だけでなく窓の大きさや高さもチェックすることが出来ません
立面図は必ず用意してもらうようにしましょう、

チェックポイント③ 配置図や外構図があるか

配置図は建物が敷地のどこに配置されるのかを示したものです。

  • 敷地がどんな形をしているのか
  • 敷地に高低差があるか
  • 敷地のどこに建物が配置されるのか

が分かる資料があるか確認しましょう。

外構図は提示されない場合が多く、チェックの際も詳細な図面は必要ありません。

  • 駐車場の位置や車の台数
  • カーポートの有無
  • 庭の位置や広さ
  • 玄関アプローチの位置や形態

が分かるものがあれば十分です。

配置図や外構図は1階の平面図と兼用して、ひとつの間取り図としてまとめられていることもありますので、
上記の項目が分かる資料があるかを確認しましょう。

この配置や外構の情報がないと、建物の中の間取りは快適で使いやすそうだけど

  • 車をとめたらドアが開かない
  • 庭が狭すぎてリビングに光が当たらない
  • 玄関ポーチが狭くて階段がつけられない

みたいな不具合が後から発覚して、間取りも調整しなければならなくなり、最終的にいまいちな後悔しまくりの間取りになってしまいます。

チェックポイント④ おおざっぱな目安の金額

提示された間取りについて、金額が分からないと良し悪しや採用可否がチェックできないのは当たり前のことですが、間取りの方向性も決まっていない初期の段階で正確に見積りをしようとすると、業者さんだけでなく自分にとっても不効率です。

なぜなら、正確な見積りをしようとすると、仕様を全て決めなければならないからです。

  • 外壁材や屋根材は何を使うか
  • 床材や壁材は何を使うか
  • キッチンやお風呂、空調の設備はどれを使うか
  • 断熱仕様や照明、コンセントはどうするか

など、金額を計算するためには様々な仕様を決定する必要があります。

この仕様の決定には自分たちも業者さんも膨大な時間がかかるので、ある程度間取りの方向性が決まった時点で作業をするというのが現実的です。

ですので、間取りを検討する初期段階では本当にざっくりした金額でOKです。

  • 坪60万円くらいなので大体3000万円前後くらい
  • 敷地の広さから考えて外構は大体300万円くらい
  • 地盤補強で杭が必要な場合は別途費用がかかります

といったアバウトな情報でかまいませんので、目安を教えてもらい、

予算内に調整できそうか、それとも業者の変更やコストダウンが必要なのか、方向性をみつけられる程度の金額情報をもらいましょう。

間取りのチェックに役立つ資料

こちらはなくても間取りのチェックはできるが、あるとよりチェックしやすくなる資料です。

  • 敷地調査資料
  • 外観や内観のイメージパース

敷地調査資料には敷地周辺の情報が記載されています。

  • 隣家の家有無や高低差の有無
  • 隣家の窓の位置がどこにあるのか
  • 境界に塀があるのかないのか

などが判断できるので、主に採光や通風、プライバシー配慮に関するチェックがしやすくなります。

資料がなくても、現地をよく知っているとか、現地の写真があるとか、グーグルマップで確認できる、という場合もあるので、必須の資料ではありません。

外観や内観のイメージパースは、パッとみで出来上がりの状態をイメージしやすくなるので、あるとチェックがしやすくなります。
間取り図(平面図や立面図等)は一般の方がみても、空間の広さ、屋外や部屋同士のつながり具合、明るさなどの完成形をイメージするのが難しいので、イメージパースがあると直感的な判断に役立ちます。

また、イメージCGは作成に時間やコストがかかるものなので、ある程度間取りの方向性が定まってから提示する業者さんが多いと思います。イメージCGがないからと言って誠意が足りないと判断する必要はありませんが、ある程度間取りの方向性が固まったら是非作成してもらいましょう。

間取りチェックは必要な資料の確認から

良い間取りを作るためのコツは、室内の広さや使いやすさだけでなく、駐車場や庭、外観も含めて敷地を丸ごと設計することです。

まずは間取りチェックに必要資料の確認を

それがきちんとできているかチェックするために、間取りのチェックに必要な図面(情報)がそろっているかまずチェックをしましょう。

そうすれば、住まいづくりが初めての方でも各部屋の広さや収納量、採光や通風はもちろん、家事動線などの使いやすさや心地よさ、プライバシー確保の状態まで、幅広くチェックしやすくなります。

間取りをチェックするポイントは本当に多岐にわたるので、様々な勉強や経験が必要になりますが、まずは必要な資料を確認するところから始めてみてくださいね。

間取り提案時の資料チェックは業者選定にも役立つ

また、これらの図面がそろっていたら、業者さんが誠意をもって一生懸命検討してくれたんだと判断してOKです。
これらすべての検討を行い、資料化をしてくれているということは、提案する側もそれなりの時間と労力をかけて準備してくれているという証拠です。
信頼してお任せする価値があります。

逆に間取りの提案時に立面図や配置図を提示しないで、間取り図(平面図)だけ提示するとか、家具も記載されていないような図面を出してくる業者さんは、間取り検討の手を抜いている、もしくは時短や効率を優先し、自分都合で打ち合わせをすすめようとしている、そもそも設計力が低いといった可能性が高いです。

こういった業者さんに依頼すると、何度も間取りを修正した後で、実は車が止めにくいことが分かって室内の間取りまで調整しなおさなければならないとか、もう変更できないから妥協しなければならない、といった後悔をすることになります。

担当者、もしくは業者を変更するなどの対応も視野にいれて検討することをオススメします。

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